製品カテゴリの違い
比較対象となる製品はそれぞれ「目的」が異なります。同じ「AI × 文書」でも、何を目指して作られているかが大きく違います。
本製品 Yokinsoft Paperless for FAX
FAX受信文書の保管・検索・閲覧に特化した無償OSS。届いたFAXを自動的にアーカイブし、いつでもブラウザから参照できる環境を作ることが目的です。
比較対象A FAX OCRシステム(例:製品M)
FAX帳票からデータを抽出し後続業務へ連携することを目的とした商用製品。受注入力の自動化など業務システムとの統合を重視した設計です。
比較対象B 汎用AI-OCRツール(例:製品A)
あらゆる紙文書からテキスト・項目を抽出しCSV出力することを目的としたSaaS/デスクトップアプリ。FAX専用ではなく、請求書・注文書など幅広い業務に使えます。
比較の前提:本比較はサービスの優劣を示すものではありません。「どのような課題を解決したいか」によって適切なツールが異なります。本製品は「FAXの内容を後から検索・閲覧したい」というニーズに最も適しています。
機能・仕組みの比較表
主要な機能軸で3カテゴリを比較します。
| Yokinsoft Paperless for FAX(本製品) |
FAX OCRシステム (製品M 等) |
汎用AI-OCRツール (製品A 等) |
|
|---|---|---|---|
| 入力・受信 | |||
| FAX受信フォルダの自動監視 | ✔ | ✔ | △製品によりフォルダ監視オプションあり |
| 手動アップロード対応 | △CLIコマンド(--scan)でファイルを手動投入可能 |
✔ | ✔ドラッグ&ドロップ等 |
| スキャナ・スマホ撮影からの入力 | ✗ | △ | ✔ |
| AI・解析 | |||
| 文書の自動分類(種別判定) | ✔Google Gemini で種別を判定 | ✔独自AI + 帳票定義 | △カスタマイズ版で対応可 |
| 文書内テキストのデータ抽出 | ✔Gemini によるテキスト抽出が可能。任意項目の抽出はプロンプト設定で対応 | ✔任意フィールドを定義して抽出 | ✔生成AIで任意項目を指定抽出可 |
| 手書き文字の認識 | ✔Gemini による手書き認識。実用上問題ないレベルで対応 | ✔独自エンジンで高精度 | ✔活字99%・手書きも対応 |
| 使用AIエンジン | Google Gemini(生成AI) | 独自ディープラーニングエンジン | 独自AI + 生成AI |
| AI解析時のデータ外部送信 | △Googleクラウドへ一時送信(解析後は自社保管) | △クラウド型はデータ外部保存、オンプレ型は自社完結 | △AIエンジンはクラウド稼働 |
| 保管・検索 | |||
| 受信文書の長期保管 | ✔自社SQLiteDBに永続保存 | ✔ | △主目的はデータ抽出。文書保管は製品による |
| ブラウザから文書を検索・閲覧 | ✔ブラウザのみで完結・アプリ不要 | ✔ | ✗Windowsアプリが必要(製品A) |
| 複数条件での絞り込み検索 | ✔日時・種別・送信者・受信者など | ✔ | △製品による |
| 原本ファイル(PDF)の参照 | ✔ブラウザから直接アクセス可 | ✔ | △ |
| 運用・管理 | |||
| データ保存先 | 自社サーバー(SQLite) | 自社サーバー またはクラウド | クラウド(SaaS)またはローカルPC |
| ユーザー管理・権限制御 | ✔管理者/一般ユーザー | ✔ | △製品・プランによる |
| 分類ルールのカスタマイズ | ✔管理画面 + プロンプト編集 | ✔帳票定義(有償作業が必要な場合も) | ✔カスタマイズ版で帳票学習 |
| CSVエクスポート | △標準機能はなし。カスタマイズ(後処理スクリプト等)で追加実装可能 | ✔基幹システムへのCSV連携が主目的 | ✔CSV / XLSX 出力 |
| 外部システム連携(API) | ✔Web API でデータ取得・JSON出力に対応。受信後の後処理スクリプトによるカスタム連携も可能 | ✔基幹システムへの直接連携対応 | ✔API連携・Webhook等 |
| ソースコード公開(OSS) | ✔自由にカスタマイズ可能 | ✗ | ✗ |
| ライセンス費用 | ✔ 無償OSS・0円 | 有償(要見積もり) | 有償初期5万円〜(製品A) |
| 導入コスト (環境構築・設定) |
自社導入の場合:ほぼ0円サーバーがあればソフトウェアコストは無償。技術スキルが必要 有償サポート利用時:Yokinsoftによる導入支援(別途お見積もり) |
導入費・設定費が別途発生カスタマイズ・帳票定義費用が加算される場合あり | 初期設定費が発生帳票学習・テンプレート作成など |
| ランニングコスト (月額ランニング) |
原則0円/月サーバー稼働費のみ。Gemini APIは無償枠内であれば追加費用なし(受信量により有償枠への移行あり) | 月額費用が発生契約形態・処理量によって変動(要見積) | 月額1万円〜処理枚数に応じて増加(製品A) |
| サポート体制 | コミュニティ・自己解決 が基本Yokinsoftによる有償導入サポートも選択可 | 24時間365日の専任サポート | メール・問い合わせフォーム |
注意:比較内容は公開情報をもとに作成しています。各製品の詳細・最新情報は各ベンダーの公式情報をご確認ください。また比較はあくまで機能・仕組みの観点であり、各製品の品質・サポート品質・信頼性の評価ではありません。
💰 大手ペーパーレスシステム・SaaSとの導入コスト比較
| Yokinsoft Paperless (本製品) |
大手ペーパーレスシステム (SaaS / 受託導入) |
クラウドFAXサービス (SaaS) |
|
|---|---|---|---|
| 初期費用 | ¥0 | 数十万〜数百万円 | 数万〜数十万円 |
| 月額・年額固定費 | なしライセンス料不要 | 数万円/月〜SaaS契約・ユーザー数により増加 | 数千円/月〜プラン制 |
| AI分類コスト | 経費のみ・絉1,500円/月1日100枚冗信時の目安 | オプション追加費用別途見積もりになる場合が多い | プラン上限あり |
| データ保管場所 | 自社サーバー | ベンダークラウド | 外部クラウド |
ニーズ別の選び方
解決したい課題によって適切な選択肢が変わります。
FAXをデジタルアーカイブとして管理したい
「届いたFAXをすぐに確認・検索できればいい」「紙を印刷せずにブラウザで閲覧したい」というニーズには本製品が最適です。コストをかけずに始められます。
費用を抑えて導入したい
ライセンス費用は無償。自社でインストールできる技術スキルがあれば、ソフトウェアコストはほぼゼロで始められます。月額のライセンス料流や契約縛按も不要。API使用量もGemini無償枠内れば追加費用は発生しません。
FAX受注データを基幹システムへ連携したい
本製品はWeb APIでデータをJSON取得でき、受信後の後処理スクリプトによるカスタム連携が可能です。CSVへの変換や外部システムへのプッシュを自前で実装できる場合は本製品で対応できます。一方、ノーコードでCSV出力・ERP直結したい場合は製品M等の専用製品が適しています。
FAX以外の書類も含めてデータ抽出を自動化したい
請求書・注文書・申請書などさまざまな書類からテキストデータを抽出してCSV出力したい場合は、汎用AI-OCRツール(製品A等)の方が目的に合っています。
24時間サポートや保守契約が必要
本製品のコミュニティサポートは無償で自己解決が基本です。業務継続に専任サポートが必要な環境では商用製品の選択が適切です。なお、Yokinsoftでは導入支援・カスタマイズ導内の有償サポートメニューも用意しています。
自社環境に合わせてカスタマイズしたい
ソースコードが公開されているため、独自機能の追加やUIのカスタマイズが自由にできます。技術力のある組織が業務特化型のシステムに発展させることも可能です。
自社導入が難しい場合は、Yokinsoft にお問い合わせください。
Yokinsoft では、技術的に自社導入が難しい場合やカスタマイズが必要な場合に向けて、有償の導入支援・構築代行・カスタマイズ開発サポートを提供しています。ライセンス無償の本ソフトウェアを活かしつつ、導入までの技術ハードルは私たちがサポートします。詳細はお問い合わせください。